今回の調査対象期間となった2018年度(平成30年4月1日〜平成31年3月31日)は、地震や台風など自然災害が数多く発生し、甚大な被害を目の当たりにした年でもありました。年度末には平成から新元号「令和」へ、新しい時代を迎える前夜となり多くの国民が期待に胸を膨らませました。
そんな中、2018年度のカラオケ業界は、ユーザー市場規模が三カ年続けての減少となりました。要因としては、1996年から一途マイナス基調にある酒場市場が今回も減少したのに加え、2016年からルーム数の縮小が続くカラオケボックス市場も続けての減少となったことが挙げられます。ただ、高齢者福祉施設向けのエルダー市場は依然として拡大傾向にあり、総じて減少数値が並ぶ中、成長分野としての存在感を高めました。
本白書掲載のデータは、アンケート結果を全国データとして集計したものです。掲載データにそれぞれの視点から分析を加えていただき、顧客ニーズの把握、市場への新しい提案の発露、そして全国データと自社データの比較など、カラオケ産業に携わる各位の経営改善と市場を探るツールとしてお役立ていただければ幸いです。 |