今回の調査対象期間となった2012年度(平成24年4月1日〜平成25年3月31日)は、ロンドンオリンピック開催年ながら、国内景気という面ではデフレの続く中、個人消費も振るわず、前半は厳しさがなおも続きました。そして年末の衆院選での政権交代。新政権が主張する「アベノミクス」により、円安の流れが進み、株価もリーマンショック以前の水準に回復するなど、後半は急激に景気回復した感がありました。こうした状況の中、カラオケ業界の数値は、総じて前年維持となりましたが、これまで年々縮小を続けてきた業務用カラオケのユーザー市場規模が15年ぶりに増加へと転じ、将来へ光明を見出す結果となりました。本白書の掲載データにそれぞれの視点から分析を加えていただき、顧客ニーズの把握、市場への新しい提案の発露、そして各種統計データとの比較など、カラオケ産業に携わる各位の経営改善と市場を探るツールとしてお役立ていただければ幸いです。 |