「二軒目はスナックへ!キャンペーン」開催!

全国カラオケ事業者協会



2023年度事業報告
概要 5月8日、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類感染症へ変更となった。これにより基本的対処方針に基づく、イベントの開催制限、施設の使用制限、飲食店における第三者認証制度など、制約を伴う取り組みが廃止になった。2023年度は、3年にわたるコロナ禍明けの年であり、人々が日常生活を取り戻し、制約のない経済活動が営まれた。水際対策撤廃と円安の進行により海外観光客が急増し、インバウンド消費は5兆円を超えて過去最高を記録。日経平均株価はバブル後の最高値を更新して年度末の3月には4万円の大台を突破した。カラオケ市場もボックスなどデイ市場が先行して客足が戻り、コロナ前の水準に迫った。

 主な協会事業としては、「スナックdeカラオケnavi」から「スナカラ」へ9月に名称変更したスナック紹介サイトの大幅リニューアルと新規顧客誘致ツールとしての活用。忘年会シーズンを盛り上げようと11月・12月を期間に実施した「歌ってラッキーキャンペーン」やWebプロモーション「スナックは最高だ!」による市場喚起策の実施、コロナで大きな痛手を受けたカラオケ喫茶など昼カラ市場へのイベント開催を支援した「カラオケ文化の日まつり」開催などが挙げられる。

 また、顧客保護の視点に立った業界の秩序維持活動を推し進めるため、契約書式の標準化や相談窓口の定着を進め、併せてJASRACとの間に交わした協定に基づく無許諾利用の解消と発生防止を推進するなど、業界適正化に努めた。継続事業としては、全国アンケートの実施並びにこれに基づく「カラオケ白書2023」発行、「カラオケエンジニア検定」や「スキルアップ講習」の開講、「業界推進策2023」の定着と諸問題解消を目的とした「地区懇談会」開催、などが挙げられる。
組織委員会
 各支部で9月から11月に前期地区懇談会を、2月から3月に後期地区懇談会を開催し、「業界推進策2023」及び活性化事業の落とし込みを行うと共に、業界規範の周知と市場の問題点収集を行った。また、地区内での見解共有を図り、高騰する物価への業界対応について検討した。

 協会ホームページにより会員間の情報交換と協会の活動情報開示を進め、情報の共有化を図った。感染症全般への予防策として業界ガイドラインに基づく対策を周知し、実践店へ「ガイドライン『対策店』ステッカー」掲示を勧めた。また、「カラオケ産業の維持・発展、並びに生涯学習としてのカラオケ施設利用促進を目的とするユーザー団体「カラオケ使用者連盟」の会員勧誘に協力した。

 新制度に移行後3年目を迎えた技能認定講座「カラオケエンジニア検定」は、3期生として2級(旧・初級)講座へ175名(有資格者481名)が、1級(旧・中級)講座へ151名(有資格者225名)が、そしてエキスパート(旧・上級)講座に90名がそれぞれ受講。最上位のエキスパート認定者は452名になった。
事業委員会
 店舗の既存顧客を対象にした集客イベント「歌ってラッキーキャンペーン」をこれまでの秋開催から忘年会シーズンを盛り上げようと年末開催に変更、11月1日から12月31日を期間に実施した。また、アニメ「スナック バス江」とコラボしたWebプロモーション「スナックは最高だ!」を同時開催して若者や女性など新たな顧客層へ向けてスナックの魅力を発信した。スナック紹介サイト「スナックdeカラオケnavi」を9月に大幅リニューアルしてアプリ提供も開始、スナックへ顧客誘導するポータルサイト「スナカラ」として名称変更した。

 「カラオケ文化の日」(10月17日)事業として、広く一般へ「健康にまつわるカラオケ川柳」を募集、最優秀作品を「健康カラオケ」推進のサインとして告知し、カラオケが健康に役立つことを広報した。コロナ禍で甚大な痛手を被った昼カラ(カラオケ喫茶など)を応援する企画として、カラオケイベント開催ツールを無償で提供する「カラオケ文化の日まつり」を10月17日から11月末日までを開催期間に実施、募集枠(100店舗)の倍近い193店舗が参加した。

更には、業界内の交流と親睦向上を目的に、カラオケ産業に携わる業界人参加による情報交換会「カラオケ事業者交流会 2024」を1月16日に開催。協会機関紙「JKA NET」112・113・114・115号を発行した。
渉外委員会
 著作権擁護の観点からJASRACとの間に締結した「カラオケ利用の適正化事業に関する協定」に則り、無許諾利用の解消を図る一方、「一体型契約申込書」の利用促進に努め、無許諾利用の発生防止に取り組んだ。14会場で「著作権講習会」を開催し管理指導者や取扱管理者の育成に努めた。

次に、消費者センターや法律相談所に寄せられる顧客からの疑問や質問に、「クレーム110番」で対応し、協議機関という立場で問題解決を図ると共に、顧客の不信感払拭に向けて各種契約書式の業界標準化に努め整備を行った。また、「市場活性化委員会」で顧客保護の視点に立った業界の適正化施策を検討し、「地区懇談会」などの場で浸透を図った。

加えて、会員各社営業職のレベル向上を目的に、カラオケ営業の実務についての「スキルアップ講習2023」を東京・大阪・岡山・福岡会場で開講、カラオケ利用の適正化を徹底すると共に、交渉力の強化を学んだ。また、業界の現状を調査する市場アンケートを全国規模で実施し、その結果を「カラオケ白書 2023」としてまとめ発行した。

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