カラオケ文化の日まつり

全国カラオケ事業者協会



2022年度事業報告
概要 緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発令で実に事業期間の約3/4が制約下に置かれた前年度に比べ、2022年度は感染者数こそ高止まりしつつも重症化リスクの低減などから特措法による飲食店への制約要請の無い1年となった。業界としても新たな知見に基づき緩和対応となる業種別ガイドライン改訂を12月16日に行い、更には政府方針「マスク着用の考え方の見直しについて」に沿って、3月6日に感染症全般の予防ガイドラインとする改訂を行った。協会活動は「我々が動かずして市場回復は見込めず」との思いから、コロナ以前の日常へと既に戻しており、こうした経済再開へ向けた兆候を先取りするかたちとなった。主な事業としては、全国旅行支援など政府景気浮揚策と併行して行った「GoToカラオケ」や「歌ってラッキーキャンペーン」による市場活性化策の実施、若者や女性といった新規顧客誘致に向け「スナックdeカラオケnavi」の再整備を行った。
また、顧客保護の視点に立った業界の秩序維持活動を推し進めるため、契約書式の標準化や相談窓口の定着を進め、併せてJASRACとの間に交わした協定に基づく無許諾利用の解消と発生防止を推進するなど、業界適正化に努めた。継続事業としては、全国アンケートの実施並びにこれに基づく「カラオケ白書2022」の発行や「カラオケエンジニア検定」、「スキルアップ講習」開講、「業界推進策2022」の定着と諸問題解消を目的とした「事業者懇談会」の開催、などが挙げられる。
組織委員会
 「各支部で9月から11月に前期事業者懇談会を、2月から3月に後期事業者懇談会を開催し、「業界推進策2022」及び活性化事業や感染症対応の落とし込みを行うと共に、業界規範の周知と市場の問題点収集を行った。また、地区内での見解共有を図り、物価高騰やアフターコロナに向けた業界対応について検討した。 協会ホームページにより会員間の情報交換と協会の活動情報開示を進め、情報の共有化を図った。従来の「ガイドライン実施宣言ステッカー」制度へ、新たに「ガイドライン『対策店』ステッカー」制度を加えガイドライン実践店を増やした。また、「カラオケ産業の維持・発展、並びに生涯学習としてのカラオケ施設利用促進を目的とするユーザー団体「カラオケ使用者連盟」の会員勧誘に協力した。
 昨年度から新制度に移行した技能認定講座「カラオケエンジニア検定」は、2期生として2級(旧・初級)講座へ121名(延べ合格者493名)が、1級(旧・中級)講座へ146名(延べ合格者219名)が、そしてエキスパート(旧・上級)講座に98名がそれぞれ受講。最上位のエキスパート認定者は411名になった。
事業委員会
 店舗の既存顧客を対象にした集客イベント「歌ってラッキーキャンペーン」を9月1日から10月31日に実施。歌う気運を盛り上げるため、COWCOWの「あたりまえ体操 カラオケバージョン」動画を作成してネット上で拡散すると共に、リアル店舗の利用促進を図る「GoToカラオケ」を10月3日から11月30日の期間展開した。また、スナック紹介サイト「スナックdeカラオケnavi」の利便性向上に努めアフターコロナの顧客誘導へ備えた。
 「カラオケ文化の日」(10月17日)事業として、広く一般へカラオケ市場を盛り上げる広告のリードコピーを募集し発表。医療従事者応援ソング「感謝の手紙」(歌・ハナフサマユ)を歌って医療の現場を支援するチャリティプロジェクトを10月17日から11月30日を期間に実施。加えて、募集した応援動画によるミュージックビデオ「『感謝の手紙』」みんなからの応援バージョン」を作成し、新たにカラオケ背景動画として配信した。 更には、業界内の交流と親睦向上を目的に、カラオケ産業に携わる業界人参加による情報交換会「カラオケ事業者交流会2023」を1月17日に開催。協会機関紙「JKA NET」108・109・110・111号を発行した。
渉外委員会
 著作権擁護の観点からJASRACとの間に締結した「カラオケ利用の適正化事業に関する協定」に則り、無許諾利用の解消を図る一方、「一体型契約申込書」の利用促進に努め、無許諾利用の発生防止に取り組んだ。14会場で「著作権講習会」を開催し管理指導者や取扱管理者の育成に努めた。
 次に、消費者センターや法律相談所に寄せられる顧客からの疑問や質問に、「クレーム110番」で対応し、協議機関という立場で問題解決を図ると共に、顧客の不信感払拭に努めた。また、「市場活性化委員会」で感染症対応や顧客保護の視点に立った業界の適正化施策を検討し、業界の健全化に資する推進事業を実践した。
 業界内の感染対策に繋げるため、感染症に関する知識とガイドライン内容を把握したガイドライン点検認定者の育成に努め、研修プログラムによるスキル提供を行い、履修者は529名となった。会員各社営業職のレベル向上を目的に、タイムマネジメント研修「スキルアップ講習2022」を東京・名古屋・大阪・福岡会場で開講、業界の現状を調査する市場アンケートを全国規模で実施し、その結果を「カラオケ白書 2022」にまとめ発行した。

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