2015年度 カラオケ文化の日事業

結果発表

今年の「カラオケ文化の日」(10月17日)意見公募は、デュエット曲をテーマに実施しました。
カラオケでデュエット「歌う人」も「歌わない人」も、ご意見をお寄せ頂きました。
期間中(2015年6月1日~8月31日)には、総数2,164点のご応募を頂きました。誠に有難うございました。
 選考の結果、次の方々が入選となりましたので発表します。

  • 金賞

  • 星野 まり 様(28)神奈川県
  • 作  品
  •  正直、デュエットなんて年寄りくさい…なんて思っていました。しかし夫の両親が大のスナック好きで、一緒に行くうちに覚えてしまいました。
     義父はいつもスナックの女の子と歌っていたけれど、あるとき私が「良ければ一緒にどうですか?」と誘うと、本当に嬉しそうな顔をしたんです。歌っている間、とても楽しそうでデレデレで「これ、ウチの嫁!」と周りのお客さんに自慢していました。私はなんだか、ものすごい親孝行をした気分になって、それ以来欠かさず一緒に歌うようになったのです。また、こんなこともありました。ある日私は、仕事からの帰り道、家の近くで高校のときの先生に会いました。元担任と、国語の先生と、部活の顧問の先生、三人でした。飲み会の帰りのようでした。「これから三人でスナックで飲みなおすのだが、一緒にどうか?」と誘われ、私はついていきました。
     お酒を飲みながら、互いの近況報告をし、思い出話に花を咲かせていました。その間私たちは、元教師と元生徒という、大人と子供の関係でした。けれども先生の一人が、一緒にデュエットしようと言い出し、一曲歌い終えたときには、不思議と大人同士のような、対等な関係になっていたのです。「まさかお前と酒が飲めるなんてなあ」と、不意に目を潤ませた先生を見て、デュエットという大人同士の対話のような儀式が、元教師と元生徒の距離を縮めてくれたのだと思いました。
     デュエットは、好きとか嫌いとかの次元ではなく、大人の社会ではお酒と同じように必要なものなのだと思います。
  • 受賞コメント
  •  最近義父が体を壊し、スナックに行くことが難しくなってしまいました。早く元気になって、また「麦畑」や「昭和枯れすすき」を一緒に歌いたいです。デュエットは2人とも元気じゃないと歌えないですから。
  • 銀賞

  • 斉藤 恵子 様(36)山梨県
  • 作  品
  •  デュエットと聞いて最初に思い出すのが、私が小さい頃によく両親と両親の友人夫婦とみんなでカラオケボックスに行き、必ず夫婦揃って銀座の恋の物語や、三年目の浮気、麦畑などをデュエットしていたのを思い出す。
     子供ながらにして、よく恥ずかしくないな~と思っていた。熱い歌詞のフレーズになると、私が赤面していた。学生になり、男女のグループでカラオケボックスに行き、片想い中の相手との仲を深めたくて、恥ずかしさを懸命に隠しながらもデュエットしよう!と、声をかけていた自分がいた。
     幼い頃からカラオケでデュエットを聴かされていた為、レパートリーはいくつかある。いいよとOKされた時は、表には出さないが天にも昇る気持ちだった。かなりドキドキしたが歌った覚えがある。嬉しいが恥ずかしくて照れ臭くて…。好きな相手が隣にいて一緒に歌を歌ってくれている。それが実に嬉しい。両親の気持ちがその時にやっと分かった気がした。ただ根っからの恥ずかしがり屋も煩い、熱い深愛的なフレーズになると限界を感じ、途中で曲を止めてしまった。意中の彼は残念そうにあっけにとられていた。
     それからその彼とは何も進展なく別々の道を歩く結果になった。そんな甘くも苦い思い出があるデュエット。盛り上がったり仲を深めたり、二人で一つのものを完成させる喜び。そんな貴重で素敵な時間がたった何分かに凝縮されて詰まっている。デュエットにはそんな魅力が存分にある。
     ただ一つ要望を言うならば、これからは甘い大人の恋歌もいいが、もう少し照れ臭くない歌詞で若者風のもあれば、より良いものとして若者から大人まで、多くの人に支持され受け継がれていくのではないかと思う。
  • 受賞コメント
  •  幼い頃から今に至るまでのデュエットに対する思い出や気持ちの変化等を思い出し、改めて、カラオケで歌う事は楽しいひとときであると共に、人生において素敵な一場面なのだと思いました。今回の受賞をきっかけにデュエットを照れることなく親しみたいと思います。
  • 福永 房代 様(52)鹿児島県
  • 作  品
  •  私がなぜデュエット曲をうたうのかというと、それは3分間のプチ恋愛をしたいからです。 ある作詞家の先生はおっしゃいました。「デュエット曲の中には言ってもらいたい、あるいは言ってあげたい一言が散りばめられている」と。52歳の片田舎の主婦に心ときめく日常なんてそうそうあるもんじゃありません。あっちゃあ困りますし・・・。
     せめてデュエット曲を歌う3分間くらい1人の女に戻って切ない恋に酔ってみたいのです。歌の主人公のときめきを自分に重ね合わせたいゆえに私はデュエット曲を歌います。
  • 受賞コメント
  •  実家が居酒屋で毎日カラオケが流れていました。有名ではないけど素敵なデュエット曲が沢山ありました。「こんな良い歌どうしてヒットしないのかな」といつも思っていました。そんなデュエット曲をこれからも田舎の片隅で歌っていきたいです。
  • 銅賞

  • 佐瀬 春奈 様(30)北海道
  • 作  品
  •  デュエットは飲ミニケーションの場(特に職場の飲み会)では上司と親睦を深める重要なツールだと思っています。
    20歳から銀恋や居酒屋などを課の上司に覚えるよう言われ最初はなぜそんなことしないといけないのかと思いましたが、覚えると部長などと飲む機会にデュエットするだけで場の空気が良くなりました。職場が変わっても飲みの席でカラオケを上司の年齢に合わせてデュエットできる術を持ち合わせているだけで一気に仲良くなれました。
     最初の職場で当たり前のように覚えさせられたデュエットのおかげで職場が変わるたび飲み会で「今時の人にしては付き合いイイネ」と感心されます。昔のデュエットは現代の歌ほど難しいメロディではないし簡単なので若い人達も職場の人と仲良くなるツールだと思ってどんどん覚えたらいいのにな
  • 受賞コメント
  •  私自身、歌は決して上手ではありませんが、デュエットすることで色々な世代の方と楽しみながらコミュニケーションをとれるようになりました。デュエットが苦手な方もいるとは思いますが、カラオケ文化の中からデュエット曲は残り続けて欲しいなと改めて思いました。
  • 山澤 雄治 様(29)兵庫県
  • 作  品
  •  2人共その曲を知っていないと歌えないから。その為、相手とのコミュニケーションが必要で、ある程度の準備が必要だから。「デュエット」という言葉を使うのが照れるから。
     昭和の古き良きイメージもありますが、その反面で現代の20代、30代前半からすると古臭い言い方とも言えます。
     昔のディスコから現代の「クラブ」といったように、呼び方(イメージ)を変えれば若者の関心を引きつけることができると思います。新しい呼び方(イメージ)を作ることで様々な相乗効果がでてくると思います。
  • 受賞コメント
  •  最近は「一人○○」が流行していて何をするにも一人が多く感じます。人と人とがコミュニケーションを取れる環境やカテゴリーとしてデュエットがもっと進化していってもらいたいと思います。
  • 石飛 尚弥 様(29)東京都
  • 作  品
  •  新歓、送別会、忘年会などの二次会は決まってカラオケに行くのですが、男女比が同じぐらいの会社では男女が歌う曲、知っている曲に差が出ます。
     男性が歌っている時は女性が静かで、女性が歌っている時は男性が静かになる場面が少なからずあります。そんな時にデュエット出来る曲を選択すると、どちらも盛り上がれるので重宝しています。
     また、社員間のコミュニケ―ションが生まれやすいのがデュエット曲だと思います。性別の壁を上手く利用できるのでシャイな社員などが打ち解ける機会でもあります。毎年新入社員とその上司で歌ってもらうなど恒例化している流れもあり人間関係の構築に一役買っている部分があります。
     一つ要望があるとすれば、お互いの掛け合いがある曲や合いの手がある曲が増えてくれると嬉しいです。長い節を一方的に歌うのもいいのですが、互いが会話するように歌いあえる曲は本人たちのみならず外野からも弄ったりして盛り上がる場面が多くなり助かります。
  • 受賞コメント
  •  仕事などで様々な世代の人と交流するようになり、カラオケの万能性に気付きました。どんな人でも持ち歌があり、世代を超えて楽しめるカラオケは、親睦を深めるのに重宝しています。これからも人をつなぐ大切なツールとして利用していきたいと思います。

投稿総数2164点

投稿総数2164点

▲ Page Top