2023年度のユーザー市場規模 <酒場市場の規模>
酒場市場の場合、利⽤客がカラオケを利⽤する料⾦を市場の⼤きさとして推定した。
カラオケ導入対象となる酒場施設数は全国で13万3548件。酒場市場におけるカラオケ導入台数は1施設≒1台であり、酒場市場におけるカラオケ稼動台数は約133,500台と考えられる。(本白書中の酒場とは主にクラブ・スナック・パブ・居酒屋などを意味する)
酒場市場における1店当たりの月間売上推計値は約96万円で、カラオケの占める売上割合は7.3%。
その結果、酒場における業務⽤カラオケの市場規模 = 96万円×7.3%×12ヶ月×133,500店
≒ 約1,123億円(前年度より18%増)
<カラオケボックス市場の規模>
カラオケボックス市場の場合、カラオケ利⽤と施設利⽤が同義のため、施設売上の全て(飲⾷及び室料、その他のサービスを含む)を市場の⼤きさとして推定した。
カラオケボックス施設数は全国で8,298店、ルーム数では約112,600ルーム。
カラオケ台数はルーム数と同じ112,600台と考えられる。カラオケボックス市場の1ルーム当たりの月間売上推計値は約22.0万円。(今年度よりコロナによる営業率の補正はないものとして推計した)
その結果、カラオケボックスの市場規模 = 2.0万円×12ヶ月×112,600ルーム
≒ 約2,973億円(前年度より14%増)
<その他の業務用カラオケ市場の規模>
その他の業務⽤カラオケの市場としては、「旅館・ホテル」「⾷堂・喫茶店」「結婚式場」「福祉施設」「観光バス・船舶」等が考えられる。これらの市場においては基本的に賃貸料⾦を回収できる程度の料⾦が組み込まれているものとして推計した。
「旅館・ホテル」
全国の旅館・ホテル数のうち、カラオケを導入している施設は2,759施設。今年
のアンケート結果によれば、1施設当たりのカラオケ台数は約3台であるから、旅館・ホテル市場におけるカラオケ台数は約8,300台。また、1施設当たりの月間平均貸出経費の推計値は約7万円。(今年度よりコロナによる営業率の補正はないものとして推計した)
7万円×12ヶ月×2,759施設 ≒ 約23億円 (前年度より6%減)
「食堂・結婚式場・観光バス・その他」
その他の市場における業務⽤カラオケの導入実績は、「観光バス」では全国13,000台のバスに導入、「結婚式場・宴会場」では全国で約1,400施設、「その他(レストラン、ヘルスセンター、船舶、福祉施設、福利厚⽣施設等)」では、約50,300台のカラオケが導入されていると考えられる。従って、その他市場のカラオケ台数合計は約64,700台となる。カラオケ1台当たりの月間経費の推計値4万円を乗じて、その市場規模を算出した。(今年度よりコロナの営業率補正はなし)
4万円×12ヶ月×64,700台 ≒ 約311億円 (前年度より5%増)
注:上記の月間売上推計値などは、後章の各市場のアンケート集計値に全国カラオケ事業者協会による補正を加えた値。
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