全国カラオケ事業者協会



2023年度事業報告
概要 協会設立30周年の節目を迎え、カラオケ業界の協議機関としての歩みを振り返り、今後の業界に資する試みを再度模索し、新たな一歩を踏み出した。

 2024年元旦に発生した能登半島地震の被災地へ向け、復興支援プロジェクト「カラオケで応援しよう~今こそ日本の歌力(うたぢから)」を6月から実施。市場喚起策としては、カラオケ喫茶など昼カラ市場へイベント開催を支援する「カラオケ文化の日まつり2024」を10月から、バー・スナックなどナイト市場へ忘年会シーズンを盛り上げる「歌ってラッキーキャンペーン」を11月に、「スナカラ」と連動したWebプロモーション「二軒目はスナックへ!キャンペーン」を12月に相次いで提供した。  また、顧客保護の視点に立った業界の秩序維持活動を推し進めるため、契約書式の標準化や相談窓口の定着を進め、併せてJASRACとの間に交わした協定に基づく無許諾利用の解消と発生防止を推進するなど、業界適正化に努めた。継続事業としては、全国アンケートの実施並びにこれに基づく「カラオケ白書2024」発行、「カラオケエンジニア検定」や「スキルアップ講習」の開講、「業界推進策2024」の定着と諸問題解消を目的とした「地区懇談会」開催、などが挙げられる。

 加えて、設立30周年の記念事業として、インバウンド市場創造へ向けた「JAPAN= KARAOKE」、ネット上の業界秩序構築を目指す「カラナビ.net」のオフィシャルサイトが開設され始動したほか、業界30年の歩みをまとめた「JKA設立30周年記念誌」を発行した。
組織委員会
 各支部で9月から11月に前期地区懇談会を、2月から3月に後期地区懇談会を開催し、「業界推進策2024」及び地区内申合せ事項の検証を行うと共に、市場の問題点収集を行った。

 協会ホームページにより会員間の情報交換と協会の活動情報開示を進め、情報の共有化を図った。また、「カラオケ産業の維持・発展、並びに生涯学習としてのカラオケ施設利用促進を目的とするユーザー団体「カラオケ使用者連盟」の会員勧誘に協力した。  新制度に移行後4年目を迎えた技能認定講座「カラオケエンジニア検定」は、4期生として2級(旧・初級)講座へ120名(有資格者430名)が、1級(旧・中級)講座へ145名(有資格者241名)が、そしてエキスパート(旧・上級)講座に103名がそれぞれ受講。最上位のエキスパート認定者は487名になった。

 能登半島地震復興支援プロジェクト「カラオケで応援しよう~今こそ日本の歌力(うたぢから)」を6月から2ヶ月間実施。タブレット端末バナーから協会が選定した「復興応援課題曲」(10曲)の演奏度数に1円を乗じた復興支援金(836,925円)を金沢市へ寄贈した。  加えて、30周年記念事業として、カラオケ文化発信プロジェクト「JAPAN=KARAOKE」のオフィシャルサイトを10月17日に開設し、インバウンド市場の創造に向けてスタートした。
事業委員会
 店舗の既存顧客を対象にした集客イベント「歌ってラッキーキャンペーン」を11月1日から12月31日を期間に実施し、忘年会シーズンを盛り上げた。また、スナック紹介サイト「スナカラ」と連動したWebプロモーション「二軒目はスナックへ!キャンペーン」を12月に集中開催して若者や女性など新たな顧客層へ向けてスナックの魅力を発信した。

 「カラオケ文化の日」(10月17日)事業として、広く一般へ「カラオケ活性化策」を募集、コロナ禍で大きな痛手を被った昼カラ(カラオケ喫茶など)を応援する企画として、カラオケイベント開催ツールを無償で提供する「カラオケ文化の日まつり」を10月17日から11月末日までを開催期間に実施、292店舗が参加した。

 更には、業界内の交流と親睦向上を目的に、カラオケ産業に携わる業界人参加による情報交換会「カラオケ事業者交流会 2025」を1月15日に開催。協会機関紙「JKA-NET」116・117・118・119号を発行した。

 加えて、30周年記念事業として、業界30年の歩みをまとめた「JKA設立30周年記念誌」を発行。対談や座談会、利用者ニーズ比較、「カラオケ白書」の経年データや歴史年表など業界資料を一冊にまとめて各所へ配布した。
渉外委員会
 著作権擁護の観点からJASRACとの間に締結した「カラオケ利用の適正化事業に関する協定」に則り、無許諾利用の解消を図る一方、「一体型契約申込書」の利用促進に努め、無許諾利用の発生防止に取り組んだ。

 次に、消費者センターや法律相談所に寄せられる顧客からの疑問や質問に、「クレーム110番」で対応し、協議機関という立場で問題解決を図ると共に、顧客の不信感払拭に向けて各種契約書式の業界標準化と電子化に努め整備を行った。また、「市場活性化委員会」で顧客保護の視点に立った業界の適正化施策を検討し、「地区懇談会」などの場で浸透を図った。

 会員各社営業職のレベル向上を目的に、カラオケ営業の実務についての「スキルアップ講習2024」を東京・大阪・福岡会場で開講した。業界の現状を調査する市場アンケートを全国規模で実施し、その結果を「カラオケ白書 2024」としてまとめ発行した。

 加えて、30周年記念事業として、JKA会員名簿のWebサイト「カラナビ.net」を開設。会員名簿をネット上で公開することで非会員との差別化を図り、「JKA推奨企業マーク」掲示業者の選定を勧めることで、ネット上の業界秩序構築を今後目指す。

前へ 協会ニューストップへ 次へ
1 2 3 4 5 6