全国カラオケ事業者協会


平成30年度事業計画

概要協議機関として業界の諸問題解消に取り組むと共に市場活性化に繋がる業界施策を行った。主な事業としては、酒場市場活性化へ向けて「カラオケ有料化」の啓発と既存顧客の利用促進策として「歌ってラッキーキャンペーン」を実施、新規顧客誘致に向けてのバックアップ策としてスナック文化を若者や女性に周知させるネット上での告知展開を積極的に行い、スナック紹介サイト「スナックdeカラオケnavi」を導線にネットユーザーやビギナーへ掲載店の利用活性化を広く呼び掛けた。また昨年に続きTwitter連動企画を展開し、若い世代への認知を拡げた。10月17日の「カラオケ文化の日」事業は、スナック活性化イベント案の一般公募と案をまとめた小冊子発行、東日本大震災や豪雨・地震などによる災害地復興支援事業として、「『スナックdeカラオケnavi宣伝大使』チャリティキャンペーン」を実施した。

 他方、顧客保護の視点に立った業界の秩序維持活動を推し進めるため、契約書式の標準化や相談窓口の定着を進め、併せてJASRACとの間に交わした協定に基づく無許諾利用の解消と発生防止を推進するなど、業界適正化に努めた。継続事業としては、全国アンケートの実施並びにこれに基づく「カラオケ白書2018」の発行や「カラオケエンジニア検定」、「スキルアップ講習」開講、「業界推進策2018」の定着と諸問題解消を目的とした「事業者懇談会」などが挙げられる。
組織委員会
 各支部で「事業者懇談会」を開催し、「業界推進策2018」及び業界推進4項目の定着を促すと共に、業界規範の周知と市場の問題点収集を行った。また、懇談会などを通じて地区内での見解共有を図ると共に、顧客への不平等を是正する契約書条項内容に則した対応の浸透や業界の健全発展を阻害する要因の払拭に努めた。

 会員間の情報交換と協会の活動情報開示を更に進め、ホームページ内の会員サイトで情報の共有化を図った。また、「カラオケ産業の維持・発展、並びに生涯学習としてのカラオケ施設利用促進を目的とするユーザー団体「カラオケ使用者連盟」の会員勧誘に協力した。  技術職の能力を高める技能認定講座「カラオケエンジニア検定」には、初級講座五期生へ362名が受講(延べ合格者828名)、中級講座四期生へ185名(延べ合格者344名)、そして上級講座三期生に27名が挑戦。カラオケエンジニア上級認定者は147名になった。
事業委員会
 酒場市場の活性化を目的に、「カラオケ有料化」の啓発活動を行い、店舗の既存顧客を対象にした1,500名に5,000円の利用券が当たるイベント「歌ってラッキーキャンペーン」を9月·10月を期間に実施。また、若年世代へのTwitter連動企画を実施、21,508名の応募を集めた。スナック文化の良さをネットユーザーやビギナーに広く知ってもらおうと、関連記事の拡散をネット上で積極的に行った。また、実際にスナックを体験する際の導線としてスナック紹介サイト「スナックdeカラオケnavi」を紹介して掲載店の新規顧客誘致に繋げた。加えて「カラオケ文化の日」事業として、災害地復興支援事業「『スナックdeカラオケnavi宣伝大使』チャリティキャンペーン」を「カラオケ文化の日」(10月17日)から11月末日を期間に実施。大使認定した38名の歌い手が全国389店のスナックを訪れ、楽曲披露と募金活動を行い、寄せられた総額1,565,438円の「『カラオケ文化の日』基金」を激甚災害指定の7自治体へ寄贈した。カラオケ文化の日公募は、「スナック活性化イベント案」をテーマに募集し、100作のイベント案を小冊子(B6判・16頁)にまとめ、12,000冊を会員管理店へ配布した。

 更には、業界内の交流と親睦向上を目的に、カラオケ産業に携わる業界人参加による情報交換会「カラオケ事業者交流会2019」を1月16日に開催。協会機関紙「JKA NET」92・93・94・95号、カラオケ報道記録「JKAクリッピング情報」76・77・78・79号を発行した。
渉外委員会
 著作権擁護の観点からJASRACとの間に締結した「カラオケ利用の適正化事業に関する協定」に則り、無許諾利用の解消を図る一方、「一体型契約申込書」の利用促進に努め、無許諾利用の発生防止に取り組んだ。

 次に、消費者センターや法律相談所に寄せられる顧客からの疑問や質問に、「クレーム110番」で対応し、協議機関という立場で問題解決を図ると共に、顧客の不信感払拭に努めた。また、「市場活性化委員会」で顧客保護の視点に立った業界の適正化施策を検討し、「事業者懇談会」などの場で浸透を図り、業界の健全化に資する推進事業を実践した。加えてキャッシュレス化へ向けた研究に取り掛かった。

 会員各社営業職のレベル向上を目的に、クレーム対応研修「スキルアップ講習2018」を東京・大阪・福岡会場で開講、業界の現状を調査する市場アンケートを全国規模で実施し、その結果を「カラオケ白書2018」にまとめ発行した。

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