全国カラオケ事業者協会


平成27年度事業計画

概要 カラオケ業界の協議機関として、業界の諸問題解消に取り組むと共に発展に向けた施策を講じた。主な事業としては、酒場市場へ「カラオケ有料化」の啓発活動と新規顧客獲得の提案を行い、そのバックアップ策として「歌ってラッキーキャンペーン」と「初めましてキャンペーン」を展開。総額1,500万円の賞品を参加店の利用券にすることにより、店舗の参加意欲が例年以上に高まったほか、キャンペーン終了後も利用拡大に繋がった、と好評を博し、カラオケ有料化と市場の活性化に寄与した。10月17日の「カラオケ文化の日」事業は、東日本大震災被災地支援事業として、NHKとのコラボ企画「カラオケで『花は咲く』を歌おう」キャンペーンを実施した。また、デュエット曲の普及に何が必要かを探る意見公募を行った。

 他方、顧客保護の視点に立った業界の秩序維持活動を推し進めるため、契約書式の標準化や相談窓口の定着を進め、併せてJASRACとの間に交わした協定に基づく無許諾利用の解消と発生防止を推進するなど、業界適正化に努めた。継続事業としては、全国アンケートの実施並びにこれに基づく「カラオケ白書 2015」の発行や「カラオケ技能士検定」や「スキルアップ講習」開講、業界推進4項目の定着と諸問題解消を目的とした「地区懇談会」の開催、非加盟事業者への加入促進などが挙げられる。
組織委員会
 各支部で「地区懇談会」を開催し、「業界推進策 2015」及び業界推進4項目の定着を促すと共に、業界規範の周知と市場の問題点収集を行った。また、支部懇談会などを通じて違法行為に関する情報の収集を行い、市場の秩序維持に努めた。非加盟事業者に対して加盟優遇措置を講じて加入を促し9社が新しく加盟となった。

 会員間の情報交換と協会の活動情報開示を更に進め、ホームページ内の会員サイト利用活性化を図り、情報の共有化を推進した。また、「カラオケ産業の維持・発展、並びに生涯学習としてのカラオケ施設利用促進を目的とするユーザー団体「カラオケ使用者連盟」の会員勧誘に協力した。

 技術職の能力を高める技能認定講座「カラオケ技能士」検定には、初級講座二期生へ120名が受講。昨年の一期生と併せて初級合格者は283名となり、9月から翌1月に開講した中級講座へは、更に高みを目指す192名が受講し、137名の中級カラオケ技能士が誕生した。
事業委員会
 酒場市場の活性化を目的に、「カラオケ有料化」の啓発活動と新規顧客獲得の提案を行い、そのバックアップ策として「歌ってラッキーキャンペーン」(歌キャン)と「初めましてキャンペーン」(初キャン)を9月・10月を期間に実施。常連客が新規顧客を同伴した際にプレゼントする初キャン抽選券は、27,652の応募を集めた。
また、歌キャン賞品(700名に1万円)と初キャン賞品(1,600名に5千円)、総額1,500万円を参加店での利用券としたことにより、店舗の参加意欲が高まると共に、キャンペーン終了後も店舗の利用拡大に繋がった。加えて「カラオケ文化の日」事業として東日本大震災被災地支援事業を実施。歌で被災地を応援しようと、NHKとのコラボ企画「カラオケで『花は咲く』を歌おう」キャンペーンを「カラオケ文化の日」(10月17日)から11月末日を期間に展開した。また、デュエット曲に対する意見を一般公募し、市場状況の収集と共に、普及には何が必要かを探った。

 更には、業界内の交流と親睦向上を目的に、カラオケ産業に携わる業界人参加による情報交換会「カラオケ事業者交流会 2016」を1月19日に開催。協会機関紙「JKA NET」80・81・82・83号、カラオケ報道記録「JKAクリッピング情報」64・65・66・67号を発行した。
渉外委員会
 著作権擁護の観点からJASRACとの間に締結した「カラオケ利用の適正化事業に関する協定」に則り、無許諾利用の解消を図る一方、「一体型契約申込書」の利用促進に努め、無許諾利用の発生防止に取り組んだ。また、全国14会場で「著作権講習会」を開催して、著作権管理に十分な知識を有し、職場の指導的立場に立つ管理者「音楽著作物利用許諾契約申込書 取扱管理者」を育成し、協定作業の円滑化と浸透に努めた。

 加えて、会員アンケートから業界向上に繋がる提言をまとめたほか、会員各社営業職のレベル向上を目的に、数字感覚強化に繋がる実務について「スキルアップ講習2015」を東京・大阪・福岡会場で開講、業界の現状を調査する市場アンケートを全国規模で実施し、その結果を経年数値も加えて刊行20回目となる「カラオケ白書 2015」にまとめ発行した。

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