全国カラオケ事業者協会


「カラオケ白書 2014」発刊

 当会では平成25年4月1日から平成26年3月31日までの1年間対象に全国規模の市場アンケートを行い、その結果を「カラオケ白書2014」としてまとめました。前回、16年ぶりにユーザー市場規模がプラスに転じたカラオケ業界ですが、2013年度は昨年に比べて僅かながら減少(2012年度6,146億円→2013年度6,114億円/32億円減少)するところとなりました。ただ、介護施設などのエルダー市場は依然と拡大傾向にあり、全体の稼働台数は昨年の38.7万台から約2,000増の38.9万台に増加するなど、これまで年々減少を続けてきた業務用カラオケ稼働台数は、17年ぶりにプラスへ転じる結果となりました。「カラオケ白書2014」は6月の発行と同時に会員各位のお手元に届けております。掲載データにそれぞれの視点から分析を加えていただき、顧客ニーズの把握や自社の経営改善にお役立て下さい。以下、「市場規模のまとめ」について抜粋します。

■メーカー市場規模の推計
 2013年度の業務用カラオケに関するメーカーの総売上は主要2社アンケートの結果、総売上679億円と推計された。その内訳は業務用カラオケハード(本体+周辺機器)が307億円、通信カラオケのサービス料が366億円、その他のサービスが6億円である。メーカー取扱い台数は通信カラオケのみで46,000台。出荷台数は昨年より3,000台減少した。


■オペレーター市場規模の推計
 地域別の売上平均値にオペレーター総数を乗じた結果、2013年度のカラオケオペレーターにおける売上総数は約1,910億円となり、前年度の1,890億円から1.1%とわずかに増加した。カラオケ機器のユーザーへの導入形態は、賃貸借取引:販売は7:3と、昨年とほぼ同じ割合になっている。

■ユーザー市場規模の推計
「酒場」  平成26年3月末時点におけるカラオケ導入対象となる酒場施設数は全国で16万2,424件。酒場施設におけるカラオケ稼動台数は、ほぼ1施設当たり1台で、約16万2,500台と考えられる。  酒場市場における1店当たりの月間売上推計値は約97万円で、カラオケの占める売上割合は9.3%。従って、酒場における業務用カラオケの市場規模は97万円×9.3%×12か月×16万2,424店で、約1,758億円。

「カラオケボックス」  カラオケボックス施設数は全国で9,363店、ルーム数では約13万1,900ルーム。カラオケ台数はルーム数と同じ13万1,900台と考えられる。カラオケボックス市場の1ルーム当たりの月間売上推計値は平均で25.0万円。従って、カラオケボックスの市場規模は25.0万円×12か月×131,900ルームで、約3,957億円。

「旅館・ホテル」  全国の旅館・ホテル数のうち、カラオケを導入している施設は5,977施設。アンケート結果によれば、1施設当たりのカラオケ台数は約3台であるから、旅館・ホテル市場におけるカラオケ台数は約1万8千台と推測される。また、1施設当たりの月間平均貸出経費の推計値は約8万円で、ここから全国推計を行うと、8万円×12か月×5,977施設で、約57億円。

「食堂・結婚式場・観光バス・その他」  「観光バス」では全国23,000台のバスに導入、「結婚式場・宴会場」では全国で約4,600施設、「その他(レストラン、ヘルスセンター、船舶、福祉施設等)」では福祉施設の増加が著しく約49,000施設がカラオケを導入していると考えられる。従ってこれらのその他市場のカラオケ台数合計は約7万7千台。カラオケ1台当たりの月間経費の推計値3.7万円を乗じると、その市場規模は3.7万円×12か月×77,000台、約342億円となる。となる。

よって2013年度業務用カラオケのユーザー市場規模は、酒場市場が1,758億円、カラオケボックス市場が3,957億円、その他市場が399億円で、合計6,114億円と推計でき、前年度(6,146億円)を僅かながら下回った。ただ、稼動台数計は38万9,000台と昨年から約2,000台増加する結果となった。

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